シャトルがネットを越えるたびに感じる小さな達成感

シャトルがネットを越えるたびに感じる小さな達成感

バドミントンを始めたばかりの頃って、正直、シャトルが思ったように飛ばなくて、ラケットの芯に当てるのも一苦労ですよね。空振りしたり、変な方向に飛んでいったり、「あれ、私、運動神経悪いのかな」なんて思ったりした人もいるんじゃないでしょうか。私もそうでした。最初のうちは、体育館の天井にシャトルが当たってしまうこともしばしばで、なんでこんなに難しいんだろうって、ちょっとだけ諦めそうになったこともあります。 でも、バドミントンって、本当に面白いスポーツなんです。最初は全く打てなくても、週に1回、月に数回でも続けていれば、少しずつ、本当に少しずつですが、自分の変化に気づける瞬間が来るんです。 例えば、今までなら届かなかったシャトルにラケットが届いた瞬間。空振りばかりだったのに、ちゃんと芯で捉えられて、シャトルが気持ちよく飛んでいった時。そして、狙ったわけじゃないのに、たまたま相手のいないスペースにシャトルが落ちてくれた時。そういう、ちっちゃな「できた!」の積み重ねが、バドミントンの醍醐味だと思っています。 特に、練習で何回か繰り返しているうちに、たまーに、本当に綺麗なフォームでシャトルがネットを越え、相手コートにすっと落ちる時があるんです。たとえそれが偶然だとしても、その一瞬の成功が、次も頑張ろうって気持ちにさせてくれます。この小さな達成感が、バドミントンを続けるモチベーションになるんですよね。 大きな大会で優勝するとか、プロみたいに華麗なプレーができるとか、そういうことだけがバドミントンの楽しさじゃないんです。自分の手の届く範囲で、昨日より今日、今日より明日、ちょっとだけ上達している自分を感じられる。そんな、ささやかな成長を実感できるのが、バドミントンの奥深い魅力なんじゃないでしょうか。最初は難しくても、ぜひその小さな「できた!」を追い求めてみてください。きっと、もっとバドミントンが好きになりますよ。